【アズールレーン】祥鳳(しょうほう/しやうほう)について



CV:河野ひろみ

【基本性能】
序盤に手に入る前衛回復機能持ち軽空母。
スキルは希少。耐久力は低い。
序盤は攻撃機爆撃機の高い火力と、敵の主力艦隊に対する攻撃が少ないので、何か考えなくても強さを発揮できる。

後半、または演習は紙耐久が目立ってくる。
祥鳳が前衛の防衛を担うならば、主力防衛を担ってくれる組み合わせが重要になる。
しかし本人以外が強くなるタイプなので、とりあえず隙間に混ぜる程度の感覚でも十分使えるのが良い特徴。

個人的にはこの残りの枠を埋めるのに無難な選択肢として重宝するイメージがあります。


【ユニコーンとのセット運用】
軽空母ユニコーンと比較されがちだが、運用方法が違う。
武装がユニコーンは戦闘機だが、祥鳳は爆撃機であり、こちらのほうが攻撃能力が高く、海域では回復兼攻撃役になれる。
戦闘機がないぶんの防衛は対空装備で補う。序盤やレベル差のある海域ではこれで間に合うが、演習ではつらい。
回復スキルは重複打ち消しがないため、ユニコーンとセットで出すという運用ケースも悪くない。

ユニコーンの装填指揮・前衛とは効果範囲が被らず、かつユニコーンの火力を高めることができるため、同時編成は依然として有効。その場合、ユニコーンより先に祥鳳が装填を済ませないと制空支援の恩恵を受けられない点は留意。その為、同時運用する際には、攻撃機に関しては攻撃回転率の高い良い装備をユニコーンより優先させて装備させる必要がある。
制空支援という名のスキルを持ちながら搭載可能なのは爆撃機と攻撃機のみであり戦闘機による敵機の迎撃ができない。航空攻撃の激しい海域での起用は注意したい。


【改造後の一航戦とのセット運用】
改造によって制空支援を習得することで、他の空母の火力を支援することが可能になる。

一航戦(赤城・加賀)との相性が良く、かつ回復スキル持ちなので重宝します。
(改造には手間暇かかりますが。)




#オススメ装備/編成
航空、戦艦砲撃を行うたびに前衛の耐久が回復していく。

○攻撃機…『支援空母』を回してナンボのため、攻撃速度の短いものを選びたい。
バラクーダ…★4~5攻撃機。攻撃機の中では装填が一番早いのでオススメ。ユニコーンと同編成運用時は、ユニコーンより装填を早めさせるためにも、祥鳳に優先して装備をさせた方が良い。
天山…★4攻撃機。下記の流星の劣化版。流星もバラクーダも無い場合にどうぞ。
流星…★5攻撃機。重桜魚雷で天山よりも全体的に高性能で発進が僅かに速い。重桜魚雷を使いたい場合に持っていればこれだが、現状イベント限定品なので入手性が極めて悪い。

○爆撃機…こちらも攻撃速度が短いものが推奨される。
SB2Cヘルダイバー…★4爆撃機。 航空値+25が付いた強力な機体で、迷ったらこれを積めば間違いない。設計図は3-2で手に入り、ここは周回しやすく油圧カタパルトや貴重な駆逐榴弾砲も狙える良い狩場である。
フルマー…★4爆撃機。装填の速い爆撃機。とにかく回復スキルを早く回したいならこれ。しかし爆撃ダメージが極端に小さく、せっかく良好な爆撃機補正を台無しにしてしまうデメリットがある。
彗星…★4~5爆撃機。フルマーに次いで発進が速く、1000lb爆弾の追加で爆撃ダメージも高くは無いが実用レベルには改善されている。スキル適性と攻撃力の両立を狙える。

#設備
油圧カタパルト…★5設備。航空の底上げに使われる。
応急修理装置…★4設備。耐久が低くスキルは自身に効果がないので、単艦運用するなら必須級。

#編成
スキルの汎用性が高いため、どの艦と組ませても良い。自己回復スキルを持つ艦とは特に好相性。
スキルLvを上げたフェニックスと組ませれば、異様に粘り強い前衛が完成する。期間限定ながら高い瞬間火力と生存力を持つヴァンパイアも好相性。
姉妹揃っての運用で非常に高いポテンシャルを見せるポートランド&インディアナポリスも相性は良い。
インディアナポリスはログインボーナスで確実に入手できるため、序盤から耐久に優れた艦隊を組むことができる。
主力編成は改前であればなんでもいいが、改になれば空母と組み合わせたい。
赤城 加賀のような先に攻撃されてスキルを乗せにくい、
アーク・ロイヤル レンジャーのように戦闘機がない防御不足など、編成のバランスに注意。
翔鶴 瑞鶴の間に挟むと丁度良い。2人は戦闘機持ちのため、対空防衛にもバランスが良くなる。

#キャラクター
京都弁の様なものを喋るが、イントネーションも言い回しも関西では使用されないものである。関西弁ネイティブが聞くとモヤモヤするかもしれない。
彼女は横須賀海軍工廠で竣工・進水したため、京都どころか関西とは縁も所縁もない。どこぞにも横須賀産まれの関西弁空母が居た気がするが、気にしないこと。
発艦スタイルは式神(シキガミ)。本人曰く「収納は簡単だが整備が大変」とのこと。
なお、彼女の持っている半紙でできた人形は正式には「形代(かたしろ)」または「人形(ひとがた)」と呼ばれるものであり、神社でお祓いをする時に身代わりとして使われる人形である。
2017年10月27日、ハロウィン衣装が実装された。どうやらお菓子をこぼしてカボチャのオバケに追い回されているらしいが…
ちなみにSDはさらに凝っており、編成画面等のSDを見てみると、なんと頭の先端部分を中心に空飛ぶほうきで宙返り(!)している。
ニコニコイベントの最近、綾波の様子が…?で実況兼ツッコミ役として参加。
ハロウィンの時といい、明らかに他のキャラよりイベント露出が多い。関西弁はなにかと扱いやすいのだろうか。

#元ネタ
日本海軍の航空母艦「祥鳳」。ちなみに当時の歴史的仮名遣いでは「しやうほう」と書いた。
もともとは「剣崎型潜水母艦」のネームシップ「剣崎(つるぎざき)」として建造された。
昭和9年度の第二次補充計画にもとづき、艦隊随伴用の高速給油艦を建造する事になった。有事の時は空母へ改装する事も視野に入れていた。
ロンドン海軍軍縮条約で英米に対し、不利な条件を課せられた日本は空母の保有数においても劣勢だった。この劣勢を縮めるべく、準空母である給油艦を建造したのだ。
幸いな事に給油艦は条約の適用外だったため堂々と造る事が出来た。
先発の大鯨型をベースに設計され、給油設備を追加。
1934年12月3日、横須賀海軍工廠で起工。1935年6月1日に進水する。その後、第四艦隊事件が発生したため急遽船体補強工事を実施。また友鶴事件により大鯨の能力不足が
明白になったため、設計を大幅に変更。重油搭載スペースが圧迫され、給油艦としての活動が困難になったので潜水母艦に艦種を変更。
度重なる艦種の変更や、国際情勢悪化による他艦の改装優先で工事が遅延し続ける。1939年1月15日にようやく潜水母艦として竣工した。短期間で空母に改装するべく、
艤装工事の時には既に空母としての基盤が完成していた。大鯨ベースの機関を持っていたので出力が不安定で故障が多発。全力公試では28.7ノットを発揮したが、
出力を5分の1に落として20ノットで運用している。時には17ノットにまで下げた事も。
竣工後、第二艦隊第二潜水戦隊に編入され、旗艦となる。空母の艤装を持っていたのと、広い艦内スペースがあったため大変高性能だった。潜水戦隊は剣埼を歓迎し、
その居住性の高さから「剣埼ホテル」と呼ばれた。
1939年9月3日、第二次世界大戦が勃発。これに伴って仮想敵国のアメリカが第二次ヴィンソン計画で空母の増強を図った。これに対抗するため剣埼型の改装が決まる。
1940年11月、潜水母艦の任を解かれると横須賀工廠に入渠。ただちに改装工事が始まった。
開戦後の1941年12月22日に軍艦祥鳳と命名。そして1942年1月26日に竣工し、横須賀鎮守府第四航空戦隊へと編入された。
潜水母艦とはざっくり言うと「潜水艦専用の補給艦」であり、潜水艦に食料や燃料の補給を行ったり、狭く居心地の悪い潜水艦のクルーがくつろげるよう休憩・レクリエーション等にも使用されていた。
1942年2月4日、初任務としてトラック諸島へ航空機を輸送する。道中で敵潜水艦を探知したため搭載機を発進して対潜掃討を行っている。トラック寄港後、ラバウルにも航空機を輸送。沖合いまで運び、そこからは航空機を発進させ飛行場に下ろした。4月10日、任務を終えて横須賀に入港。
4月18日、ドゥーリットル空襲が行われ、祥鳳がいる横須賀も空襲された。これに対し高角砲2発を発射している。空襲後、敵空母の追撃部隊に編入されたが発見できず。
4月24日、横須賀を出港しトラックに進出。5月2日、ツラギ島への上陸支援を実施する。艦戦3機が上空を旋回したが、ツラギに敵戦力は存在しなかったたため無血占領。
二日後、敵の偵察機2機が飛来し、祥鳳は艦載機で迎撃したが逃げられている。続く4日、ソロモン海に進出。
1942年5月7日、ポートモレスビー攻略を目指す帝國海軍と、それを阻止する米軍との間で珊瑚海海戦が生起。祥鳳は第六戦隊に護衛され、上陸船団の上空支援を任されていたか、米空母レキシントンの艦載機に発見される。午前9時7分、猛攻撃が始まった。祥鳳は間隙を突いて零戦3機を発進させ、反撃。
護衛の第六戦隊も対空砲火を上げ始める。敵機を3機撃墜し、また対空砲火でも撃ち落としているが、火達磨となった敵機が船体に突っ込みダメージを受けている。
奮戦したが、多勢に無勢。魚雷7本、爆弾20発という過剰なまでの猛攻を受け大破炎上。操舵不能となった。午前9時31分、艦長の伊沢大佐は総員退艦命令を下す。
4分後、祥鳳は艦首から沈んでいった。沈む寸前にあっても乗員は持ち場を離れなかったようで、突き出た艦尾の推進器は回転し続けていたという。
日本海軍が初めて喪失した空母となった。1942年5月20日、除籍。


◎改造


今後も必要不可欠な存在になりそうだったので改造し始めました。
というか近代改造した姿が気になるところ…。