【課金考察】スマートフォンガチャゲームについて

◎いくつかのスマートフォンをプレイしてみた感想

スマートフォンゲームの実態がどうなってるのかを調査するために、いくつかのゲームをダウンロードして体験。
どのゲームもクオリティは高く、おもしろくないゲームはほとんどないと思います。

それぞれが特徴的なゲームとシナリオ、ジャンルを構築しており、数億単位の開発費がかかるのもわからなくもない。

加えて、過去の名作と言われた作品も1000円くらいで遊べますし、かなり便利なマーケットだな…と。


◎課金システム
キャラクター、武器、アイテム、その他、なんであれガチャで提供される。
そして大体数日プレイしているとストーリーを進めるのが難しくなっていくのが体感だ。

ゲームの先に難易度を低くして進めるにはどうしてもランクが高いキャラクターや武器が必要なので、そこから先は有料課金という具合だ。具体的にはどのくらいお金を使えばクリア、もしくはユーザーが満足行くところまで進められるのか不明であり、天井知れずなところもあるのだろう。

スマートフォンガチャゲームの優良顧客というのは、おそらく一般ゲーマではなく、限界まで極めたり、コンプリート志向だったり、一部のハードゲーマーが対象なのではないか?というのが私の答えだ。

もちろん時間をかければ極めることはできるのだろうけど、お金で時間を買うみたいな考え方に近い。

加えて同じスタジオから年間3本同時に運営が始まるので、もしくは他のゲームスタジオも10社くらいあるので年間100本ほどが出て来ては消えて行くというレッドオーシャンなのだが、当たれば開発投資額以上の利益が出るという市場。


◎独自のプラットフォームに誘導させたい
アンドロイドマーケットにゲームを出しているメーカーのほとんどは自社のプラットフォームに誘導したがっているのが垣間見れる。これはもしアンドロイドマーケットが閉鎖されたりした場合の救済策でもあるのだが、グーグルやアップルにすべて持って行かれるという危機感もあるのかもしれない。しかし会員登録が複雑になったり、面倒な設定などが多いと、始める前から億劫になって、他のゲームでもするか…ともなるのでここもやりすぎると初動で損をしかねない。実際自分もそれでやらなかったゲームも多数ある。


◎定期的に試遊
ちなみに自分はハードゲーマーでもない、ライトユーザーなのでゲームが詰んでくると、別なゲームでも体験してみるか…と次に移行できる。もちろん無料なのでなんでも体験できるのはありがたい。そんなこんなで数か月で10本ほど体験できた。

その仕組みもおもしろく、一定時間遊ぶと無料で遊べなくなる。
そこから先は課金か、一定時間を置いてからプレイという選択になる。

待ってる間に…他のゲームやっておくか…となるわけ。
プレイできるようになると、ちゃんと通知がされるのは優れものだ。

気が付くと一日に2つのゲーム、もしくは3つくらい掛け持ちでプレイし続ければ、あっという間に時間を過ぎて行くだろう。

中毒性が高く、ある意味洗練されたゲーム市場でもある。


◎おもしろいゲームが必ず評価されるわけではない市場
版権物のほとんどはゲームとしておもしろさは劣るものの、版権への忠誠心というか、愛というか、そういったものも大きく影響を与える。わかりやすく言えば、東証一部の上場企業、高級車、高級時計、高学歴、高所得士業など、そういったブランド志向がある。
おもしろいゲームというよりも、その世界観を高く評価するという部分も大きい。

とは言え、ブランドだけでは成立しなく、ゲームとして最低限のおもしろさは保証されなくてはいけないのだが。


◎結論
スマートフォンは今やほとんどの若者が手にしており、かつゲームとの相性も良い上に機体のスペックもかなり良くなっており、一般流通しているノートパソコンと比較しても引けをとらないレベルになっている。

加えてマーケットとしても世界に簡単につながるので実力があれば、利益は天井知らずになれるわけだ。今までは任天堂、ソニー、セガ、マイクロソフトなどのプラットフォームの中でしていたことが、グーグルやアップルのプラットフォーム、それもゲームという枠を超えた中で可能になるのだから、おもしろい。

もともとはゲーム会社への投資を深く知るために始めたことなので、これはこれで良い結果が出てきてくれることを願う。